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02
May
第41回 エクセル在庫管理のメリット・デメリット⑤
Microsoftから提供されているエクセルは、多くの事業所で利用されている表計算ソフトです。
関数やマクロを利用すると在庫管理ソフトとして使えるほか、WEB上のテン プレートを利用すれば、無料でさまざまな機能を利用できます。
そこで、今回はエクセル在庫管理のメリット・デメリットについてご紹介します。
バージョンアップが難しい
エクセルで在庫管理を行う場合、複数の関数を組み込んで作成することになります。WEB上にあるテンプレートを利用したり前任者が自作したりすると、エクセル操作に強い人が社内にいないとカスタマイズが難しくなってしまいます。たとえば、ある項目を新たに追加したいというときでも、方法を知らないと作業負担が増えてしまうのです。
消費税増税や在庫管理のシステムを変更したとき、自力でバージョンアップができないという問題点も抱えています。手動でプログラムを更新しなければならないことから、いつまでも古いバージョンのまま業務を行わなければならないケースもあり、時間短縮のつもりで在庫管理ソフトを導入したにもかかわらず、結局のところ手間がかかってしまうことになるかもしれません。
エクセルによる在庫管理は操作性が高く、カスタマイズがしやすいことが特徴です。ただし、ミスの増加や作業効率の低下を招き、リアルタイムに在庫状況を把握できないことから、業務全体のスピードが遅くなってしまうことがあります。事業規模の大きさに応じて在庫管理ソフトを利用したほうがよいでしょう。